総本山金剛峯寺と言うと、高野山全体を指しますが、
今回は『金剛峯寺』の周辺の建造物と、知っていると楽しめる情報を紹介します。
金剛峯寺とは
「金剛峯寺」という名称は、空海さんが
『金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経(こんごうぶろうかくいっさいゆがゆぎきょう)』というお経より
名付けられたと伝えられています。
境内は広大な敷地で、様々な建造物があります。
金剛峯寺関係各所 拝観時間・料金について
▶拝観時間
金剛峯寺 8:30~17:00(受付16:30まで)
金堂 8:30~17:00(受付16:30まで)
根本大塔 8:30~17:00(受付16:30まで)
▶拝観料金
金剛峯寺 中学生以上 1000円
小学生 300円
未就学児無料
金堂 中学生以上 500円
小学生以下 無料
根本大塔 中学生以上 500円
小学生以下 無料
※5ヶ所(金剛峯寺・金堂・根本大塔・徳川家霊台・授戒料)巡られる方は
共通内拝券があります。(中学生以上のみ 2500円)
障害者手帳を提示すると、本人と介添者1人が無料になります。
ただし、授戒は除きます。
金剛峯寺へ行く、一番近い駐車場は?
金剛峯寺正門前にある『金剛峯寺前駐車場』がオススメです。
ただし、繁盛期はすぐに満車になります。
(その場合は、金剛峯寺第二駐車場へ。)
警備員さんがいらっしゃり、丁寧に案内してくださいます。
▶金剛峯寺前駐車場 無料
車椅子専用 4台
バス専用 6台
乗用車 37台
※駐車場内にトイレはありません。
バイクは、角の自転車置場に停めている方が何人かいらっしゃいました。
金剛峯寺 第二駐車場の場所
金剛峯寺へは少し歩くことになりますが、台数は停められます。
が、やはり繁盛期はすぐに埋まってしまいます。
▶金剛峯寺 第二駐車場 無料
多目的トイレあり
車いす用駐車場あり
金剛峯寺中門と駐車場
金剛峯寺中門は、金堂の正面手前の一段低い場所にあります。
金剛峯寺中門に、一番近い駐車場
駐車場は、中門前に十数台停められる『中門前駐車場』がありますが、繁盛期はほぼ満車です。
トイレやコンビニが近くにあるので、便利です。
金剛峯寺中門について
高野山入口にある大門が高さ25mに対し、中門は高さ16mとなっています。
1843年に西塔のみを残し、大火により消失。
高野山開創1200年記念大法会の記念事業として、平成26年(2014年)に中門を再建、
翌27年(2015年)4月2日に落慶法要が執り行われました。
中門には四天王像が、中門そして伽藍全域を守護しています。
中門をくぐると、歴史ある金堂が見えてきます。
金剛峯寺 金堂について
高野山御開創当時、空海さんの手により御社に次いで最初期に建設されたお堂です。
何度か再建され、今に至ります。
この写真はちょうど『結縁灌頂』の時の物です。
毎年、春と秋に行われています。
▶結縁灌頂とは
金剛峯寺HPより
この儀式は仏様の世界を表す曼荼羅(まんだら)に向かって華を投ずることにより、仏様(密教の尊い教え)と縁を結ばせて(これが《結縁》の意味)いただき、阿闍梨様から大日如来の智慧の水を頭の頂より注いで(これが《潅頂》のこと)いただくことによって皆さんの心の中に本来そなわっていらっしゃる仏の心と智慧を導き開く儀式です。
金堂の中心には、秘仏の阿閦如来(薬師如来)様がいらっしゃいますが、
今後の開帳の予定は、今のところありません。
開創1200年を記念して春と秋に開帳されたのが、初めてのようです。
▶金堂
拝観時間 8:30~17:00(受付16:30まで)
拝観料金 中学生以上 500円
小学生以下 無料
根本大塔ではお賽銭を◯◯◯!
金堂から右側を見ると、高さ48.5mの立派な朱色の建物が見えます。
これが根本大塔です。
空海さんは、この大塔を法界体性塔とも呼ばれ、
真言密教の根本道場におけるシンボルとして建立されました。
塔内は、立体曼荼羅を表現されています。
中央にいらっしゃるのが、本尊は胎蔵大日如来。
その周りに金剛界の四仏(東方の阿閦、南方の宝生、西方の阿弥陀、北方の不空成就)。
16本の柱には堂本印象画伯による十六大菩薩。
四隅の壁には密教を伝えた八祖(はっそ)像
『(龍猛(りゅうみょう)・龍智(りゅうち)・金剛智(こんごうち)・不空(ふくう)・善無畏(ぜんむい)・一行(いちぎょう)・恵果(けいか)・空海(くうかい)』が描かれています。
根本大塔には独特のお賽銭の納め方があります。
それは、お賽銭を立てて奉納するのです。
これが結構難しいのですよ!
立てて奉納できれば、ご利益が戴けるかもしれません。
▶根本大塔
拝観時間 8:30~17:00(受付16:30まで)
拝観料金 中学生以上 500円
小学生以下 無料
見つけると幸せになれる♪三鈷の松
金堂の左後ろに、大きな松の木があり、『登天の松(とうてんのまつ)』と呼ばれています。
ここには有名なご利益のお話があります。
普通、松の葉は2本ですが、三鈷の松は、松の葉が3本のものがあります。
これを見つけると幸せになれると言われています。
木の近くは拾われている事が多く、見つかりにくいです。
木から少し離れたところを探すと、見つかることがありますよ!
財布に入れると、金運が上昇するというご利益もあるそうですよ。
回すと徳を得られる! 六角経蔵(ろっかくきょうぞう)
金堂の左側に、六角経蔵という少し変わった建造物があります。
この建物は、浄写された一切経を納めるために建立された経蔵です。
この建物、実は回すことができます。基壇のあたりに取手がついています。
時計回りに一回りさせると、一切経を一通り読んだのと同じ徳を得ることができるそうです。
周囲に人がいないか気をつけながら、ゆっくり押して回しましょう。
金剛峯寺 孔雀堂について
金堂から少し離れた、左後ろにあるのが孔雀堂です。
中には、鮮やかな孔雀明王像があります。
孔雀明王は、毒蛇や害虫を食うという孔雀を神格化したものです。
明王にはめずらしく慈悲の相に描かれ、
密教では、雨を祈り、もろもろの災厄を除いて安楽を得させる孔雀経法の本尊とされています。
この写真は、2016年に撮影したものです。
現在は重要文化財に指定され、霊宝館に納められているようです。
まとめ ~障害者と幼児を連れて~
金堂周辺の建造物を紹介しましたが、境内はかなり広く、段差も多いです。
いつも、足の悪い障害者&幼児を連れていきますが、
障害者の家族はあまり行く気にならないようです…。
車いすで行くとなると、通れる場所が限られ、遠回りもしないといけないです。
時間に余裕を持って行くといいですね。
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